今回も大近江展に出展する工芸各社ご紹介していきます♪。最初にご紹介するのは大津市にある大津絵の店さん☆。5代目高橋松山さんが手掛けられたお勧めの逸品はこちら!
~半切泥地額(表装マット)「鼠と猫」~
縦52.5cm ✕ 横41.2cm ✕ 厚み2.2cm
税込価格88000円
古典大津絵の一つ、「鼠と猫」を当時の技法そのままに描かれました。
お互いが食い、食われる仇同士の猫と鼠が酒宴に興じる図で、どこか愛嬌を感じさせます。もっとも、身の程をわきまえずに油断する鼠と捉え、傲慢を戒める絵と解釈されることも多いようです。
江戸初期に誕生した画題で人気を博し、様々なバリエーションが生まれた中、この作品は18世紀頃に登場した江戸中期のスタイル。
かつてこの図を気に入った日本画家・竹内栖鳳は、同構図の『酔興』という作品を発表しております。古大津絵の「鼠と猫」は海外にも渡り、現在もピカソ美術館(バルセロナ)に所蔵されているのが確認されています。
額装以外はサイズ、素材どれもが江戸期の風合いを保っており、長らく愛好された図柄を是非楽しんでもらいたく思います。
大津絵の店HP→http://www.otsue.jp/
攀桂堂(はんけいどう)HP http://umpei-fude.jp